漢方治療について
当院では、西洋医療を主体とした治療をしております。それでうまくいっている場合、漢方の出番はありません。ただ、西洋医学では不十分なことや、治療しているのに症状の改善が遅いことなどを経験します。そのようなとき、漢方治療が大きな効果を発揮することがあります。
西洋医学は、問題の起きている臓器を細かく検査し、診断していくのに対して、東洋医学では、特定の臓器だけでなく、より広い視野で体の全体のバランスを見ます。漢方の症状緩和に重きをおいた効果は、西洋医学にはないものがあり、例えば下記のような場合に漢方治療を使う場合があります。
- 加齢にともなう様々な不調の症状緩和(高齢期におこる様々な症状には何でも)
- 悪性腫瘍や難病などで、治療が難しい病気の症状緩和
- 抗がん剤治療中の副作用緩和、体力強化
- 繰り返す、原因のはっきりしない慢性の胃腸の不具合
- 耳血腫、慢性湿疹、アトピーなどの慢性・再発性の皮膚病
- 再発性の胃拡張症候群
- 開腹手術後の胃腸機能回復
- 腎不全や腫瘍の進行など、点滴などの西洋医学による治療だけでは症状が改善しない