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漢方を使った治療について
当院では西洋医学に基づいた治療を補う形で、漢方薬による治療も行っています。
例えば、下記のような例で有効です。
- 加齢にともなう様々な不調の症状緩和(高齢期におこる様々な症状には何でも)
- なんとなく体力が落ちてきている。
- 腫瘍の病気が進んで弱ってきた。食欲もない
- 抗がん剤治療中の副作用緩和、体力強化
- 繰り返す、原因のはっきりしない慢性の胃腸の不具合
- よく下痢をする、軟便傾向だが、いろいろ検査しても原因がわからない
- お腹が張ることが多い
- 慢性湿疹、アトピーなどの慢性・再発性の皮膚病
- 開腹手術後の胃腸機能回復
- 尿路感染、呼吸器感染などの感染症を繰り返している
漢方薬による治療と西洋医学による治療には違いがあります。
漢方薬による治療
- 体質や症状を観察して処方するので、診断名がなくても治療できる
- 数種類の生薬の組み合わせやバランスで、様々な効果を期待できる(変化球)
- 長い歴史の中で繰り返された人体実験で築かれた生薬のバランスの成果に基づく。 動物での研究も行われてきている。
- 同じ症状や病気でも年齢や患者の体力、状態によって処方内容は大きく変わる。
◎漢方薬が有効なとき |
体質改善して、病気を予防する。(未病の状態でも治療できる) 診断名はつかないけれど、調子悪い診断はついているけれど、もっと症状を抑えたい。 |
西洋医学による治療
- 原因(病名・診断)を追究し、基本的に診断がついてから治療
- 西洋薬は化学合成された純物で、作用は基本的にひとつ(直球)
- 研究によるエビデンスに基づいている。
◎西洋医学が有効なとき |
抗ガン剤などによる腫瘍の治療心臓病などの循環器の治療 今すぐ皮膚のかゆみをなんとかしたい抗生物質などによる感染症治療 |
日常の診療においては、どうしても診断がつかなかったり、原因がはっきりしない症状も多いのが現状です。そのような症状に対する治療として、当院では漢方薬を使っています。
上の表でまとめたように、西洋薬と漢方薬ではそれぞれ効果を発揮する場面が違います。両者をうまく組み合わせて治療に取り入れることで、その子にあったより良い治療の提案ができるよう、日々勉強を続けています。