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歯周病・歯ブラシ・シニア

犬や猫の歯周病。高齢になればなるほどペットを悩ませる厄介な病気です。

私たちヒトのように麻酔なしで診察や検査、治療ができればどんなに助かるだろうと思いますが、現実はそうはいきません。

年々長寿化するペットのQOLに最も影響を与えている病気の一つでもあります。

当院ではセミナーを聞かせれた方を中心に、高齢期の口の健康を保てている方が増えている一方で、まだまだうまくいっていない子が大半なのが現状だとも感じています。

治療の成功の秘訣は多岐にわたり、本当に手ごわい病気です。

歯石取りをしてきれいになると “治った” と勘違いしてケアもおろそかになってしまう方が実に多いと感じます。

そのような方へ向けて、私(院長)が考える口の健康を保つポイントを書いてみました。

  • 飼い主様が、病院任せではなく歯周病のことを理解して治療とその後のケアに対して積極的になれる。
  • 今している歯ブラシの質を評価している。(何に気を付けて歯ブラシすべきかがわかっている)
  • 歯科治療の目標の共有
  • 処置直後の状態だけではなく、1年後3年後、シニア期を見据ええた歯科治療
  • 持病の管理と持病を考慮した麻酔管理、術後のケア
  • 拡大装置を用いた、歯肉縁下を含めた丁寧な歯石の除去
  • 持病にあった内科管理と麻酔、歯科治療計画
  • その家族にできる歯ブラシのレベルにあった治療計画
  • その子の性格に応じた歯ブラシのコツ 
  • 歯ブラシができなかった時の対応

ポイントは沢山あり、良い状態を維持するには定着するまでの努力と根気が必要です。

一人ではなかなか大変ですが、定期的な歯科検診と歯ブラシ指導で一緒に解決策を考えたり、成功を喜んだりして、口の健康を保つために頑張っていきましょう。

15才犬 慢性腎臓病ステージ2 歯石取り1年後
歯ブラシを継続し、良い状態をキープできています。歯ぐきが引き締まり、ほとんど歯石がありません。すばらしい!
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