腫瘍の検査・診断・治療

腫瘍の検査・診断・治療

当院では腫瘍の治療にも力を入れております。

悪性腫瘍が疑われた場合の診断から治療までの流れを示すフローチャート。生検による病理検査を中心に、腫瘍の広がり評価、全身状態の評価を行い、病理診断とステージ評価を経て、治療法の決定およびがん治療・緩和治療に進む構成。
がん治療の方法を示す図。中央に外科、周囲に化学療法、免疫療法、放射線治療・電気化学療法の4つの円が配置されている。

検査

検査には、腫瘍そのものの検査と、腫瘍の広がりを調べる検査があります。

腫瘍自体の検査

病変の一部を採取して専門家に分析を依頼する病理診断によって、腫瘍の性質を知り、治療方針を定めます。

  • 病理検査、細胞診検査
  • 腫瘍のタイプや悪性度を判断する遺伝子検査など

腫瘍の広がりを調べる検査

例えば、腫瘍が遠隔転移している場合は外科治療だけの根治は難しくなります。

  • X線検査、超音波検査、CT検査、リンパ節の細胞診検査など

全身状態の評価

その動物の持病を評価して様々な治療に耐えられる状態かどうかをチェックします。
全身状態が悪い場合、大きな外科手術や抗がん剤治療は難しいケースもあります。内科的な治療でまず全身状態を改善させてから治療した方がいいケースもあります。

  • 身体検査、血液検査、尿検査、超音波検査、X線検査など

診断

診断は、例えば「扁平上皮癌 ステージ3」などのように、病理診断と、病変の広がりを示すステージ分類を組み合わせたものになります。

治療

A) がんの治療と緩和治療

腫瘍の診断とステージ評価の結果、がんの治療で根治を目指す治療(ある程度のQOL低下を伴う)をするかどうかを判断します。腫瘍が全身に広がっていて根治が難しいと判断された場合、QOLを大きく悪化させるような治療は避け、基本的にはQOL(Quality of Life)を維持するための治療(緩和治療)を続けていきます。
ただし根治治療をしていても緩和治療は必要で、現在の緩和ケアの位置づけはこのように考えられています。

B) それぞれの治療法の簡単な特徴

これらの治療を組み合わせながら、その患者の状態に合わせて効果的ながんの治療や緩和治療を組み立てていきます。(集学的治療)

I. 外科治療: 局所治療。扁平上皮癌などのような遠隔転移しづらい腫瘍では治療の主体になる。
II. 放射線治療: 局所治療。顔面や鼻腔内の腫瘍など外科手術しづらい部位の治療に特に有用。
III. 化学療法: 全身治療。リンパ腫のような血液のがんや、ステージの進行した腫瘍で有用。
IV. 電気化学療法: 局所治療。「電気化学療法とは?」のページを参照
V. 免疫療法: たとえばメラノーマに対するワクチン治療など、腫瘍細胞の抗原刺激を促して腫瘍に対する免疫応答を高める治療などがある。

腫瘍の治療に役立つもの

拡大鏡

拡大鏡

精度の高い外科手術にはなくてはならない。当院ではすべての外科処置で使用。

電気メス・血管シーリング

電気メス・血管シーリング

出血を抑えることで患者の麻酔はより安定し、術後の体力もサポート。手術部位が血液で汚れないので常に正確な手術が可能。

電気化学療法機器

電気化学療法機器

近年注目を集めている治療です。詳しくは電気化学療法ページを見てください。

電気化学療法

バランスの取れた知識

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