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猫の乳腺腫瘍

今回は猫の乳腺腫瘍についてのお話です。

猫の乳腺腫瘍の発生は減ってきてはいるものの、この病気で悩まれている飼い主様もまだまだ多い病気だと思います。

猫の乳腺腫瘍はどんな病気か、それは ”早期に転移する腫瘍” です。

そのような性格をもつこの病気の治療の成功の最も重要なポイントは、“早期発見とリンパ節を含めた早期手術” です。

様子を見ている間に、みるみる腫瘍細胞が全身に広がっていき、根治の確率は低くなってしまいます。

乳腺腫瘍のサイズと治療成績

写真は2年前に赤丸の部分(第4乳房)に腫瘍ができた症例です。先日経過チェックと予防接種に来られました。

2年前の摘出後の病理検査の結果、悪性の腺癌で、鼠径リンパ節に転移を起こしていました。リンパ節のレベルで腫瘍がとどまっていれば、リンパ節を同時に摘出することで根治を狙える可能性が出てきます。

この子は2年後の現在も転移もなく、元気な様子でした。

乳腺腫瘍は、生後半年の避妊手術でほぼ予防できる腫瘍でもあります。まだ若い猫を飼われている飼い主様は積極的に避妊を考えてください!

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