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院長ブログ(歯科)

スケーリングの頻度はどのくらい?

スケーリングはどのくらいの頻度ですればいいのでしょうか?

近年のように、さまざまな情報が飛び交う中でどの情報を信じればいいかわからずに混乱される方も多いのではないかと思います。

動物におけるガイドラインと、人の歯科におけるガイドラインがあり、今日はどちらも紹介しようと思います。

動物に関する文献では、アメリカの獣医療団体(AAHA)が発表しているガイドラインでは、年1回のスケーリングの実施が推奨されています。

人の歯科の文献では、例えばョーロッパ歯周病連盟(EFP)から策定されたガイドラインがありますが、これは人の歯科の最高レベルのガイドライン策定基準に準拠しており、62項目にわたって推奨の強さとコンセンサスの強さも決定されています。

その中にある基準の一つにスケーリング(SPC)の間隔についての記述もあります。

AAHAのガイドラインは、歯周炎の感受性や個体差を加味していないガイドラインで、当院では積極的な採用せず、EEPのガイドラインに準拠した個々の状態に応じたケアを推奨しています。

ただ、そのためには個々の歯周炎のリスクや、治療後の歯周組織の安定性など、正しく歯科チャートに記述して評価しなければなりません。

例えば、歯周炎のリスクの低い子に対して1年に1回のスケーリングはやや過剰で、

逆にリスクの高い場合は1年歯石取りをしないと病気は進行してしまうことも多い、ということです。

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