トピックス

院長ブログ(歯科)

拡大鏡とマイクロスコープ

当院の歯科治療では基本的に常に、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)や拡大鏡を使って治療しています。

なぜこのような装置を使うのか、紹介します。

歯科処置は、細かな歯石を残さず除去したり、歯ぐきの中の歯石をみたり、歯肉を切ったり縫合したりするのですが、ちょうど針の穴に糸を通す作業と似ていると思います。

それを、素早く正確に行う必要があります。

暗くて深い口の中の治療をするには、明るく拡大してくれる装置は大活躍です。

それぞれどんな違いがあるのでしょうか。

マイクロスコープ(8-25倍程度)は特定の場所の集中的な治療に使うのに対し、 拡大鏡は歯肉の溝の中などの細かな部位を口腔内全域にわたって手軽に拡大できるため、予防や検査の面まで応用範囲が広いのが特徴です。

すべての歯石取りをマイクロスコープで行うことはできません。できたとしても歯石取りの場所に合わせて常に顕微鏡を動かしてピントを合わせる作業をずっと続けなければならず、麻酔時間や作業時間の大幅な延長はさけられません。拡大鏡であればすべての部位への適応が可能です。 

10倍拡大鏡は、マイクロスコープのレベルで、特定の部位の治療だけでなく予防も含めて全体の治療の質の底上げができると考えています。

拡大鏡でマイクロスコープと同じレベルに仕上がるのであれば、麻酔時間も短くて済みます。

拡大鏡でどこまで精密に治療できるか、歯冠修復の処置した破折した歯の治療例です。 (根管治療はマイクロスコープ)

診療順番予約
TEL診療順番予約ページトップ