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院長ブログ(歯科)

歯周病による骨折

人を含めてすべての動物がなってしまうする“歯周病” 。

近年の犬や猫の医療の発達と長寿命化によりますますこの病気の重要性が増しています。

それにより、重大な結果を生んでしまう例も少なくありません。

その一例が下顎の病的骨折です。

当院に来院された動物で、昨年一年間で下顎の骨折により「口をあいたままでご飯が食べれない」という主訴で来院された犬が3頭います。

中には、他院で歯石取りを3年ごとに繰り返していたのに折れてしまった子もいます。

様々なことを考えさせられる症例です。

  1. 状態の悪い歯をむやみに放置しないこと
  2. 歯科レントゲン検査で骨折のリスクを評価してから丁寧に抜歯する必要性
  3. このような結果にならないような若い時期からの適切な口腔衛生管理

ちなみに、仮に折れてしまった場合、治療はかなり難しいです。

なぜなら、骨折の原因が歯周炎による病的な骨折で、骨折断端は腐骨になっており骨を作る力が残っていないからです。

当院では毎月の歯科セミナーを開催し、(現在は当院の患者様だけにはなりますが)治療だけではなく予防にも重点を置いた飼い主教育に力をいれております。

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